AI映像の総合的な制作ワークフロー
「AIハイブリッド・シネマ&アニメ」
略して「シネアニ」を紹介
2月末、AIスタジオ・アインスの取り組みを紹介するスタジオ見学会イベントを開催。代表の中島による講演 「制約からの解放と表現の拡張」 を中心に、AI映像制作における総合的なワークフローが紹介されました。
講演を4つの動画で公開します
◾️イントロダクション
■ シネアニとは
人間の演技を起点に、AIで映像表現を拡張する総合的な制作ワークフロー
生成AIの急速な進化により、テキスト指示だけで映像が生成される時代が到来。エフェクト・音・カメラワークまで含めた映像が低コストで生成できるようになり、映像制作のコスト構造は大きく変化しています。
そのような状況の中でズーパーズースは、
「誰が何を表現したのか」
「人間にしかできない創作とは何か」
という問いを軸に、AIと人間の演技を融合させた新しい映像制作ワークフローとして 「シネアニ」を提案しています。
■ 講演で紹介された主なポイント
制約からの解放
AIVFXと3DGSによる撮影制約の解消
映像制作には、夕景など限られた時間帯の撮影、雨や雪など特殊な天候表現、危険なロケーション、ロケ移動コストなど多くの制約があります。
講演では、昼に撮影した映像を夕方のシーンへ変換したり、雨や雪の環境表現をAIで生成したり、影やライティングの整合を自動補正するといった手法が紹介されました。
さらに、3D Gaussian Splatting(3DGS)によって実際のロケーションを短時間で3D空間化し、バーチャルセットとして活用する方法も解説されました。
表現の拡張
実写演技をベースにしたAIロトスコーピング
ズーパーズースの制作手法では、俳優の演技を起点にAIで表現を拡張するという思想を採用しています。
実写で演技を撮影し、それをAIでキャラクターへ変換し、さらに画風や演出を後から調整することで、表現の幅を大きく広げます。
この方法により、日本アニメ風、水彩画風、クレイアニメ風など、さまざまなスタイルへ展開することが可能になります。
AIエージェントによる制作支援
環境構築から編集補助まで自動化
講演では、AIエージェント(例:Codex)を活用した制作支援も紹介されました。
AIエージェントは、ソフトウェア環境構築、フォルダ整理、資料作成、編集補助などを自動化し、制作工程の効率化に大きく貢献することが期待されています。
映像制作そのものだけでなく、その周辺業務まで含めてAIで支援することが、今後の大きな可能性として示されました。
シネアニを活用した作品展開
ズーパーズースの主なプロジェクト
シネアニは、単なる技術紹介ではなく、実際の作品開発にも活用されています。
たとえば、日本酒の味覚体験をアニメーションで表現する 『The Taste of Water』、 実写俳優とAIアニメーションを融合した 『ショートアニメシリーズ』、 そして鹿児島県錦江町を舞台にした地域アニメプロジェクト、など、複数の企画で実践が進んでいます。
見学会では、こうした作品事例を通じて、シネアニが実際の映像制作や地域連携、オリジナルIP開発へどのようにつながっているかも紹介されました。

■ 今後の展望
生成AIの発展により、映像制作のあり方は大きく変化しています。
ズーパーズースは、
・自社IPの開発
・AI制作ワークフローの研究
・制作支援
を通じて、AI時代における人間中心の映像表現を追求していきます。
