実写「演出力」と「AI」の融合で
映像表現を切り拓く
私たちの歩みは「テクノロジーで人間の表現力をどう拡張するか」という問いと共にありました。
実写映画の監督としてキャリアをスタートさせた代表・中島良が、いかにしてAIロトスコーピング・アニメーションという手法に辿り着いたのか。その軌跡をご紹介します。
〜2007年
実写監督としての原点と、限界への挑戦
代表の中島は、2007年から長編映画監督としてそのキャリアをスタートさせました。
自主映画『俺たちの世界』でのPFF受賞や、ニューヨークアジア映画祭での新人賞受賞、サンダンス・NHK国際映像作家賞ファイナリスト選出など、国内外で評価を受けたその根底にあったのは、「人間をファンタジックに描く」という強い意志です。
しかし、実写制作における物理的な制約(セット、ロケ地、資金)の中で、頭の中にあるイメージを完全な形で具現化することの難しさにも直面していました。「もっと自由に、もっと深く人間を描く方法はないか」。その渇望が、テクノロジーへの関心を高めていきました。

2020年〜2023年
モーションキャプチャーによる
CGアニメーションへの進出
2020年:合同会社ズーパーズース設立
実写とCGの融合を目指し、CGアニメーション制作会社を創業。リアルタイムレンダリングのゲームエンジンとモーションキャプチャーを使い、コロナ禍の中、試行錯誤の連続でしたが、「新しい映像表現」への探求を止めませんでした。
2023年:モーキャプスタジオ『アインス』オープン
東京都練馬区に、モーションキャプチャースタジオとして『アインス』を設立。
ここでは、人間の動きをデジタルデータ化し、CGキャラクターに命を吹き込むモーションキャプチャーの技術を蓄積しました。しかし、一般的な3Dアニメーション制作において、数名の小さなチームが「質感」や「画の魅力」を作り出すには膨大なコストがかかるという壁にもぶつかります。その中で、2本の長編アニメーション映画を自主制作し、完成させました。

2024年:世界への挑戦
AIアニメーションの衝撃と世界的評価
生成AIの登場は、私たちにとって革命でした。
「モーションキャプチャーで得た『人間の動き』を、AIで『絵』に変換できれば、少人数でも劇場クオリティの作品が作れる」。そう考え、23年の夏にStable Diffusionを導入。
3Dのローポリゴン映像をAIレンダリングによって高品質な動画に変換する手法を考案。長編アニメーション映画『死が美しいなんて誰が言った』においてAIレンダリングを全面的に使用し、完成させました。
2024年:アヌシー国際アニメーション映画祭 入選
本作は、世界最大規模の「アヌシー国際アニメーション映画祭」および「プチョン国際ファンタスティック映画祭」に入選。ニューヨークでのフィリップ・K・ディックSF映画祭では、ベストアニメーション賞を受賞。
AIを使いながらも、そこには確かな「演出」と「人間の感情」が宿っていることが、高く評価されました。
2025年:技術の普及と大型プロジェクト
技術の普及と大型プロジェクト
私たちは「いち作家の成功」に留まらず、この技術を業界のスタンダードにすることを目指しています。
国内外での啓蒙活動
アヌシー映画祭へのブース出展をはじめ、東京国際映画祭や新潟国際アニメーション映画祭など国内外の映画祭やカンファレンスにて「動画生成AIの映画制作への活用」に関する講演を多数実施。
実写クリエイターがAIを使い新しい映像制作をする可能性や具体的な手法を紹介しています。
バーチャルプロダクション設備と生成AIを駆使し、映像制作の効率化とクリエイティブの拡張をワンストップで実現。次世代の「共創の場」として、業界の常識を変える新しい制作フローの確立にズーパーズースも貢献します。

「日本酒」という目に見えない味や香りを、AIアニメーションならではのイマジネーションで視覚化する挑戦。
DNP XRスタジオと連携。「AIによる心への介入」をテーマに、実写のリアリティとアニメの抽象性を融合させた表現を追求。
「付加価値」創造
人の演技や地域の文化といった「リアルの魅力」を
AIという絵筆で増幅させ、作品に付加価値を与えたい。
コンテンツ過多の時代、その固有の文脈こそが最大の価値になる。
2026年1月1日
